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ばぁやが、いってしまった。
バレンタインデーの前日、
夜のあの電話から、
時間が進まない。
四十九日を過ぎたら、もぅひとつのブログを
またスタートさせよう。
あの日から
とまった時間のせいなのか
うまく記憶が進行しない。
集中が3分ともたずに、
数分前の思考回路はすぐにどこか置き去りになる。
楽しいことを
すればするほど、
変な罪悪感ばかり募る。
なのに
こんなときにまで、変に空気が読めて
自分本位に他人に頼ることをしない自分。
なんなんだよ、こんな強さって。
彼だけを求めていた。
昔彼は言っていた。
人並みに、俺は、感情もてないんだ。
誰かが死んだって、死を悲しめないんだ。
そんな彼ならきっと
今のあたしを救ってくれる。きっと。
でももぅいない。
彼だって消えてしまった。
あの日を境に、
いろんなことを考える。
行かなくちゃいけない仕事もない。
前から決まっていた遊びの予定が、
パンパンにつまっているわけでもない。
ただ私には、膨大な時間だけがあって。
死はnothingではないと誰かが言っていたけど
私は死はnothingだと思う。
温かな体温を持っていた体は
冷やかになった後に焼かれて白くなる。
それだけだ。
何も残らないし、
空には雲や星が浮かぶだけだし、
夢の中では過去が過去を演じるだけだ。
そこに意思や、ましてや魂なんて、存在しない。
ただ、なくなる。
いなくなって、会えなくなる。
声が聞けなくなって、触れられなくなる。
あたしをひとりにしないで。
そんなことだけ思いながら、
気を抜くと涙が止まらない。
苦しい思いをしながら、
もっと長生きしてほしかったわけじゃない。
ただ
ただ、かなしい。
さみしい。
新年明けましておめでとう。
今年もよろしくお願いします。
そう言ってこのあいだ、挨拶したじゃない。
また遊びに来るね、じゃあね。
そう言ってこのあいだ、手を振ったんじゃない。
あと20日ほど待ってくれれば、
振り袖姿を見てもらえたのに。
きっと喜んでくれたのに。
あと何年かしたら、就職が決まって。
また何年かしたら、結婚したりして。
そうやってあたしの人生の
いちいちの出来事を、
きっと笑顔で喜んでくれたのに。
「もうすぐにぎやかになるね」
そう書いたあの封筒、
見ていられなくなる。
あれをもらった時も確か、
電車の中で少し泣いた。
そうだよ。って
そうだよ、もうすぐみんなそろって
また遊びに来るから。
そしたらいっぱい、にぎやかになるね。
いっぱいたのしいね。って
ねぇ、
あの世なんて信じてるわけじゃないけど、
魂の浮遊なんて信じてるわけじゃないけど、
でも願うのは一つ。
どうか今は幸せで。
好きなことを好きなだけして、
好きなものを好きなだけ食べて、
痛みも苦しみもなく、どうか、今は、しあわせでいて。
笑っていて。
もぅ、苦しまないで。
あたしは、
ちょっとでもばぁやを幸せにできたのかな。
あたしがいてばぁやは
嬉しかったかな、楽しかったかな。
うまく、話ができなくてごめんね。
ずっとずっとありがとう。
いつも味方でいてくれて、ありがとう。
見えなくなるまで手を振っていてくれて、ありがとう。
あたしをひとりにしないでくれて、ありがとう。
大好きです。
これからもずっと、
私の大切な人です。
大好きです。
ごめんね。
ありがとうね。
しあわせでいてね。