朝から、なんとなくよくない日だった。
服がキマらなかった。
友達の誘いを断れず、自分の首を絞めた。
なんとなく、なんとなくよくない日だった。
最後にどんと、重い一撃を受けて、真っ暗になった。
放心状態のなかで、ふつふつと怒りを感じた。
久しぶりの感覚だった。
こんな理不尽なことはない。
この間バスの中で考えたことが頭をよぎった。
人はきっと、今なら誰かを殺せるかもしれない。
そういう瞬間を持っていると思う。
そのとき何を持っているかが、その人の運命を分けるだけだ。
たったそれだけの違いだ。
そのとき私は、なにも持っていなかった。
物理的な武器も、他も。
ずんずん時間がたって、それでいろいろ考えた。
自分のことも嫌になった。
なににしても、もちろん、自分の上はいて、
押しつぶされそうになって、押しつぶされて、
もっと、もっと、できるようになりたくて。
もっと、もっと、褒められるようなこと、たくさんしたくて。
でもできない。
いつも、自分は力がなくて。劣っていて。
一番がとれない。
とれない。
出来ると思って、やろうと思って、やってみて、
それなりにはできる。
でもそれがなんなんだろう。
横並びの結果はいらない。
プライドなんかもうズタズタで、砕けた欠片が胸の奥で突き刺さる。
苦しい。
悔しい。
かっこわるい。
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