私には未来がある。
希望は、まだない。
なんで私だけ?って、思うよ。
昔あの人が言ってたな。
「なんで、気付いちゃうんだ。鈍感なままなら、苦しまずに済むのに。」
その通りで、私はいらぬところばかりに気がまわり、
妙な洞察力とでもいおうか、
それがいつだって私を覚まして、私を落ち込ませる。
なんでかな、
今までは、離れなきゃいけないなんてわかってるから、今、大切にしよう。
そうやって思えていたのに。
欲深いものなのね。
自分にもまだ、欲はあったのね。
離れることを、いつか会えなくなることを想ったら、喉の奥が詰まってくるんだ。
彼の体温で、私は生きているから。
二回目の冬も、全然怖くはないから。
彼が笑って私の手、温めてくれるから。
私は、彼のことを、どれだけ幸せにできているだろうか。
きっと同じ分だけ、苦しみも与えているけれど、
それでも彼は私を強く、だれよりも強く、抱きしめてくれる。
芯まで届く温度。
墓場まで、持っていく。
冷ますことなんて、しないわ。
ちゃんと、ずっと、忘れない。
忘れたりなんかしない。
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