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HupunHap

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2010.09.07 Tue 「 未選択

彼の手はあたたかかった。すごく。


2回目のドライブ。
きらきら飛び立つ飛行機を見に行った。

途中まで
いつものように話をして、
ある瞬間から苦しくなってきた。

過去に何かあった人間を演じたくて
勝手に作っていた影。
なにもないわけではなくても、
ほんとはたいしたことじゃない。

でもどうしようもなく、苦しくなってきて。
外で一定のリズム刻んで光るストロボが
またそれを引き立てて、
とまらなくなってしまった。


自分自身の過去なのか、
自分自身が作り出した過去なのか、
もう錯乱状態で、
呼吸が浅くなって、頷くしかできなくなって、
鼻の奥がツンとした。
目がいたくなってくる。

そんな私に
少しして彼は気がついて、
肩にあたたかい手がふれた。

振り向かせようと力のこもるその手に
必死で抵抗して、
涙なんて流すまいと、でもなんだか無性に泣きたいと、
そんなことを思った。


そんなこと何分か繰り返して、
ハッとして、
錯乱状態から少し離脱してきて、
今度は自分が嫌になってきた。

優しい彼がいたかった。
付け込んで、演じて、利用する自分に、
もうどうしようもなく過去のループを感じずにはいられなくて、
情けないのと、どうしようもない自分の弱さにうんざりして、
涙があふれそうになる。



でも涙は流れてはくれなかった。
いつでもそう。

私が私に本気にならないと、涙なんて出ない。
ただ泣くことすらままならない。


帰りの車内では
彼は必死で、私の機嫌なおそうとしたり、謝ったり、
肩に、腕に、頭に、
触れる手はやっぱりあたたかくて。


でも変な感覚だった。
子供に戻れたような気がした。

安心して、拗ねたり、怒ったり、できる。


途中車内でピアスの話、
見えないからって近づいた時、
ドキドキした。
嫌だったけど嫌じゃなかった。


でも怖いんだよ。
ほんとはあたし、可愛くないよ。


夜だから会える。
面と向かわないから話せる。

じっくりと話して、面と向かえば、
あぁ、勘違いだったんじゃんって、
思われるのが怖い。



きっとまたひとりになる。
ひとりにするのは彼じゃない。

いつだって、
私が私をひとりにしてる。



ごめんね。ごめんね。
また、人を傷つけてしまうんだね。
あたしなんて、いないほうがいいのに。
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